今回は中国出産レポートの後半だよ!
まだ前半を見てない方は見てみて下さいね~
PM4:00 陣痛無効化で進むお産!担当看護師の違和感
全く痛くないし、子宮口も4㎝まで開いて超順調!!
先生からもかなり順調とのお墨付きをいただき、
お…?このまま楽なまま出産できる?!
なんて淡い期待を抱いていました。
ただ、下半身に全く力が入らないし、
力の入れ方も分かりません…。
それに無痛麻酔で出産する場合、
本当に痛み0で出てくるの??と疑問に思い
看護師さんに聞いてみます。
多少の違和感はありますが、ほとんど痛くないですよ!
へぇー!そうなんだ!
ただ、なんか話しているとよく分かってなさそうだし、看護師さんむっちゃ若いな…。
ちょっとこの辺りから、この看護師さんに少しの違和感を覚えます…
PM5:00 え!先生帰るの?新年快乐~!
5時になって、担当の先生が様子を見に来てくれました。
怎么样~?(どうですか?)
順調だと伝えると、安心した様子で
「加油~」(頑張ってね!)
那我先下班了!新年快乐~!
「ではお先に失礼しますね!新年おめでとう~!」
と言って帰ってしまいました…。
えええ、、、先生帰るの?!わたしこの先生にお産をお願いするために大金を払ったのに…(VIPコース)
と思いながらも、先生は朝6時から来てるし、確かにずっとは無理だわ!とその時やっと気付きました…。
その後、結構なご年齢の知らない先生に引き継がれて、
このまま引き続き様子を見ることになりました。(この先生だれ~。笑)
PM5:30 無痛麻酔を抜きましょう!立ち込める暗雲!
まさかのここで違和感があった看護師さんから
子宮口が8㎝ほど開いたので、一旦無痛麻酔を抜いてみましょうか
と言われます…。
まさか無痛麻酔を切られると思っていなかったので、
超絶不安になるわたし。。。
え?さっき違和感だけで産めると言っていませんでしたか?麻酔が完全に切れる事はないのですか?
と聞くと、
イキむために麻酔を抜かないといけないけど、普通はちょっとした違和感で出てくるので大丈夫です!
との返答…。
こちらも信じるしかないので、言われるがまま従います。
すると、あっという間に激痛が襲ってきます。
PM6:00 再見,無痛麻酔!你好、本日2度目の大激痛!
まじでこうなる予感してたよ!!!!怒
と心の中で毒づきながら、陣痛の痛みに耐えるわたし。。。
1回目は子宮口3㎝で限界を迎えていたのに、
2回目は子宮口8㎝なので、陣痛の強さもインターバルの短さも桁違いです!大泣き
耐えられません!!!
もう一回無痛麻酔を打ってください!!
あまりの痛さにお願いしますが、
このままでは子宮口が開かないので、このまま頑張ってください
と言われます…。
はぁ?!なんやねん、この看護師!さっきから言うとる事無茶苦茶やんけ!!!怒
と普段は使わない罵声を心の中で毒づきながらも(笑)、このままの優しい自分では死んでしまう!!!!
と思って、夫に八つ当たりを開始!(夫ゴメン。笑)
日本語だったら分からないと思って、看護師さんの悪口を夫に言いまくっていました。笑
質問は仕事ができる人に絶対聞きましょう!日本は新人さんでもちゃんと確認した上で返答してくれる人が多いですが、中国ではかなり適当な人もいます。(私の場合はできる助産師さんに聞くべきでした。。。)
PM6:30 夫に炭酸ジュース(ブドウ味)をぶっかけられる(泣)
夫は、背中をさすったり、身の回りのお世話をしたり、感謝を伝えてくれたり…!
ここまでパーフェクトな動きを見せてくれていたのですが、わたしの豹変ぶりを見て動揺したのか、段々様子がおかしくなります。
何か少しでも痛みを和らげてあげたい…!
と思ったのかは不明ですが、
私の大好きな炭酸ジュース(ぶどう味)を持って私の傍に駆け寄って来ました。
そして、
プッシャーーーーーーーー
わたしの頭から全身にぶっかかるジュース…。泣
(野球のビールかけか!というぐらいビショビショになる私…)
全員何が起こったか分からず
一同『・・・』
いつもはバリバリ仕事をしている旦那ですが、こんな場面でポンコツを発揮!!!
そして私は、痛すぎてそれどころではなく、
全員何事もなかったかのように、先程の出来事を記憶から抹消しました。笑
PM7:00 痛すぎて死ぬ!!! 心の支えは鬼滅の炭治郎!
この段階で意識が飛ぶかと思うほど痛くて、
どうやれば痛くなくなるか、それだけをずっと考えていました。
その時の心の支えが入院中に5回も読んだ『鬼滅の刃』でした。
炭治郎の有名な(?)セリフ
『僕は長男だから頑張れたけど、次男だったら我慢できなかったかもしれない!!!』
というよく分からんセリフがその時の私に刺さり、
わたしは長女だから頑張れる!!!!!!
妊娠の呼吸『ヒッヒッフー』
と誰にも理解されない痛みの逃し方で1時間ほどの強烈な陣痛を乗り越えていました。笑
PM7:30 応援されても出んもんは出ん!!!!怒
そろそろイキんでみましょうか!
と助産師さんから言われ、看護師さんがベッドに支脚器を設置していきます。
1.2.3加油~!加油~!
(頑張れ!頑張れ!)
一斉に声を揃えて応援してくれる助産師さんや看護師さん達
でも、こっちは産める気がしないのです。
う〇ちした後にもう一回出せ!と言われてる感じ…
でも、それを伝えても、
やってみましょう!と言われ、イキまされ続けます。
1.2.3加油~!加油~!(エンドレス)
陣痛に耐えるだけでも、ギリギリなのに、イキむとなると
食らうダメージが倍になるので、ここから更に死にかけます。
そこでまたあの看護師がやらかします…。
脚を支えている器械がベッドから外れてしまいます。
それは仕方ないのですが、全然設置できない…。
しかも、できたと思って足を置いたら又すぐに外れ、
何度やっても全然固定されない…
(こっちは大ダメージ)
こっち死にかけてるからマジで勘弁して!?
また心の中で毒づきながらも、
看護師さんはわざとではないのでまだ許せていました。
それなのに、
あなたの足の置き方が悪いんです!!
まさかの私のせいにされるw!!!
さすがにヤバいと思ったのか、
別の看護師さんと助産師さんが直してくれてしっかり固定されましたが、
こっちは死にかけてて余裕がないので、
ムカついてムカついてムカついて。。。(怒)
PM7:50 赤ちゃんの髪の毛が見える
赤ちゃんの髪の毛が見えてるよ~あとちょっと!!
そう言われますが、私的には全然産める気もしないし、
え?無理って言ってるやん。
皆はやく帰って『春节联欢晚会(中国の紅白)』みたいだけやろ!怒
とずっと疑い続けていましたw
(自分でもなんでこんなに疑っていたのか謎です。笑)
頑張ってー涙!
夫も私の足元から一生懸命応援してくれています。
この時はすでに夫から色々見られすぎていて、もうどうにでもなれ!!という感じでしたが、これで女として見られなくなったらどうしよう、、、としばらくかなり落ち込みました。泣
PM8:00 容態急変 赤ちゃんの心拍が限界
お腹にはずっと、赤ちゃんの心拍を計る機械を取り付けているのですが、
ここで心拍200というかなり危険な数字が連発します。
赤ちゃんが危ないので絶対イキまないで下さい!
この時は、逆にイキみたくなっていたので、
逆にイキめないのが、超絶大ダメージで死ぬかと思いました。
すぐに先生を呼んできて!
助産師さんの判断でさっきの引き継がれた知らないおばあちゃん先生がやってきます。
もう赤ちゃんが限界なので、緊急帝王切開をしましょう!すぐにサインをしてください!!
やり手の助産師さんが本気で言っているので、
これはまずい!!!という気持ちと
えーー!ここまで頑張ったのに緊急帝王切開か…
という悔しい気持ち。。。
でも、体力的にもこれ以上続けるのは無理だったので
ホッとしていました。
また、私は見逃していませんでした。
おばあちゃん先生の
え~大変な事になってる!!泣
めちゃくちゃ『どうしよう。。。』みたいな感情が
モロに顔に書いてあって、超絶不安になりました…。泣
そこからはめちゃくちゃ速かったです…
全員が全速力で緊急帝王切開の準備に取り掛かります。
おまたの毛を剃られるのですが、
またキライな看護師から
你配合一下!拜托!你配合一下!
(協力して下さい!お願いだから!)
と言われ、
我已经尽全力配合你了!!!!
(は?もう全力で協力しとるわ!!!!怒)
とついに言い返すわたし。
陣痛が来てる時に自由に身体動かせると思うなよ!?怒
と超絶この看護師にムカついていました。笑
(怒っているというより全く余裕がない。泣)
それを察したのか、本当にひどいと思ってくれたのか
やり手助産師さんが、
陣痛が来てるんだから無理だよ!
もっとこうしてみて!
と看護師に言ってくれて、私もかなり浮かばれました。
助産師さん大好き。泣
PM8:10 悲劇が起こる 麻酔が効かない!
『超危险』=超危険
と書かれた札をベッドに付けられて手術室に駆け足で運ばれます。
手術室の中には10人以上の緑の手術着を来た先生達であふれかえっています。
そして、赤ちゃんを一刻も早く取り出さないと危険!
という事ですぐに麻酔が打たれます。
は、はやく麻酔を打って私を楽にしてください、、、泣
この時は一刻も早く痛みから解放されたかったです。。。
わたしはお腹を消毒されて
うわぁ、、今からお腹切られる。。。
という怖さと陣痛の痛みでいっぱいいっぱいでした。
しかも私の上に緑のシートがかぶせられていたので、
先生達が何をしているかが見えず、
もしかしてコレ麻酔効く前に切られるんじゃ。。。
という嫌なフラグが立ちまくります。
しかも先生達が上海語で話していた事もあり、
いつ切られるか全く分からず超絶恐怖でした。
これは絶対言わないと切られる!!!と思って、
我还有感觉!不要切!!
(麻酔まだ効いてないのでまだ切らないでください!!泣)
泣きながら何度も全力で叫んでいました。
ですが、しばらくすると
脚に激痛が走ります。
你还有感觉么?
(感覚ありますか?)
そういって足元にいた看護師さんがわたしの足をつねったのです。
でも私はお腹を切られたと思ってしまい
大絶叫。。。。!
ぎゃーーーーーーーーーーー!!!!(泣)
もう、顔も涙でぐちゃぐちゃだし、
怖すぎて震えが止まりません。
切らないで!!!って言ってるのに何も言わずにいきなり切ってきよる!!!怖すぎ!!無理!全員キライ!!!←
ここら辺で私はパニックになって、
爆泣き。。。
そしてあえなく
お腹に大激痛。。。
ツーーー ツーーー
とお腹を刃物で2回切られる感覚があり、
激痛過ぎて、声すら出ませんでした。
まな板の鯉ってこういう事なんや。。。
みたいに思いながら
とりあえず息をしないように耐えていると
だんだんと麻酔が効いてくる感覚が…
今までの陣痛や切腹の痛みがどんどんやわらぎ
全く痛みを感じないまでになりました。
PM8:20 娘爆誕!感動ナシの疲労困憊
ふえーーん
ぎゃーーぎゃーー
とっても高い鳴き声が聞こえます。
ドラマでは母親が感動して涙を流すシーンが多いので
わたしもそれに憧れていたのですが、
集団リンチを長時間受けていたので
それどころではありませんでした。(言い方悪い。笑)
ただ、わたしには大切なミッションがありました。
へ、へその緒をください、、、
産まれてきた赤ちゃんにどうしても母と繋がっていた証を残したくて。。。
一度担当の先生には伝えていたけど、
先生は帰っちゃったし、きっと共有もされていないと思ったので
最後の力を振り絞ってへその緒を懇願。。。
そこまでしてへその緒が欲しいの?!汗
いっぱいあるけど、どれくらい欲しい?
日本人はへその緒を記念品にするの?
おもしろいね~
そういいながら、ジップロックにへその緒を詰めてくれました。
や、やっと地獄の時間が終わった、、、早く休みたい
重要なミッションも終わり、もう身体はフラフラでした。
そこにやっと赤ちゃんが登場!!泣
おめでとうございます!可愛い女の子ですよ!指も5本ついてます!
先生は私にそう説明してくれて
私のほっぺに赤ちゃんをチューさせてくれました。
ただ、私からはお尻しか見えず、まったく顔も分からないまま
一瞬でどこかへ連れていかれてしまいました。泣
とりあえず鳴き声聞こえたから大丈夫なのかな、、、
全然赤ちゃんの様子は分からず、私はお腹を縫い合わす処置をしてもらい、
誰からも構って貰えず、涙と鼻水でぐちゃぐちゃなまま放置されます。笑
(手も点滴だらけで動かせない…)
赤ちゃんはこの時すぐに夫の方に行っていて、先生達から説明を受けていたみたいです。
健康ですよ!おめでとう!との事で、ビデオ通話でお互いの両親に報告!インスタでも赤ちゃんの顔をUP!
私だけが赤ちゃんの顔を見れず、見たのは翌日でした。泣
副作用に悩まされる
手術後、しばらくしてから
やっと手術室を出て、夫と合流
大丈夫?!心配したよ!涙 どうだった!?
と超心配してくれるのですが、
こっちは話せるパワーも残っていなくて、全部無視(ゴメン夫。泣)
そして病室に帰ったら、
凄まじい頭痛と歯がカチカチとなるほどの寒気に襲われます。
(多分麻酔と点滴の影響)
全身に所々血が付いているし、
なんかブドウジュースの匂いもする。。。
のどはカラカラだけど水も飲んではいけなくて、
この時はまだ麻酔が効いているのでよかったですが、
麻酔が切れてからはお腹の激痛と
凄まじい浮腫みに襲われました。
この痛みは1ヶ月ほどかなり強くて、
2か月目くらいからは大分回復して来たな!という感じでした。
特に初めの1週間は『お腹に少しでも衝撃を受けたら死ぬ!』と本能的に分かったので、ずっと手はお腹の前で構えのポーズを取っていました、、、(笑)
鬼滅の刃で炭治郎がお腹を切られながらも、根性で相手をやっつけるシーンがあるけど、あんなん絶対無理やん!
お腹の痛みを感じながら、そんな事ばっかり考えていました。笑
(鬼滅の影響受けすぎ、、、笑)
おわりに
産んでみて、まさか無痛分娩からの麻酔なしの切腹になると思わず、本当にトラウマレベルのお産になりました。笑
赤ちゃんが小さいというのもあり、先生のアドバイス通り計画帝王切開にしておけば、こんなにツラい目に遭わなかったし、赤ちゃんを危険な目に遭わせなくてもよかったのに…と終わってかなり反省しました。本当に赤ちゃんが無事に出て来てくれてよかったです。
出産を経験して自分は一度死んだ!と思ったので2度目の人生を楽しく生きれるようになりました。笑
夫から、そう言えばへその緒もらったよ!と言われ、袋を見てビックリ!5㎝程の剥かれた海老のような物体が2本、袋に入れられていました(笑)爆笑したいけど、切腹したので激痛過ぎて笑えず、逆に大ダメージ。。。笑 しばらくトラウマで海老も食べられなくなったし、結局赤ちゃんのおへそについているへその緒を残せばよかったので、捨てる羽目に…(笑)
出産は終わったけど、子育てはここからスタートです!
出産後の中国での入院の様子や子育てについても書いていこうと思うので是非チェックしてください~
中国在住の方はこちらもどうぞ~!
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